日々のこと

レオ・レオニのジグソーパズル


ジグソーパズルが好きな人は多いと思う。
あの無心になれる感じ、私の中では「ネギの小口切り」「刺繍」と同じカテゴリ。



昨年末にふと「新しいジグソーパズルが欲しい」と思い、量販店でじっくりじっくり品定めをして大好きなレオ・レオニのジグソーパズルに挑戦することにした。

しかも私が好きな絵本「アレクサンダとぜんまいねずみ」の一場面を切り取った絵柄。
自分の好きなキャラクターのパズルに意気揚々とした私は、のちに「○○地獄」にはまるとは思いもしなかった…





大晦日、年越しそばも食べ終えてなんだか暇になった私はこのパズルを取り出し、「サクッと終わるでしょ」という軽い気持ちで挑んだ。

ぐるりと枠を作り終え、ねずみのアレクサンダや虹色のとかげ、赤や緑、青の葉っぱ、地面の丸い模様はちょっと苦戦しながらも楽しく進めていた。




しかし…1時間過ぎても2時間過ぎても完成しないどころか私はやっと気が付いた。




「白地獄」「と「黒地獄」に。

こちらが白地獄と黒地獄



ただただ、白いピースと黒いピース。向きも何もありはしない。


同じ形のピースに分類し、それをひたすら上下左右当てはめていく作業を繰り返す苦行。

つけっぱなしになっている紅白歌合戦はもはやBGMですらなく、私は黙々と作業を続ける。

そのうちに「この角がちょっと丸みがあるから、これかな?」と当たりをつけ、それがピタリとはまる喜びを見出せるくらいにはなった。






…大晦日に私は何をやっているんだ。






と思いながら頭痛がしてきそうな中、苦行を元旦に持ち越したくない一心でパズルを完成させた。
と同時に「このパズルは二度とやらない」と誓い、人生初の「パズルを糊で固める」ことを決意した大晦日であった。